学ぶということを教わる実感

渡邊:山本様には現在、御子息様にメプラスに在籍していただいておりますが、どのような経緯で医学部を目指されたのでしょうか。

山本:高校時代はサッカー中心の生活でした。寮で暮らし、サッカー漬けの3年間で、高校3年の時の学力は中学の時より落ちていたのではないでしょうか…。そして高校3年の時に「何年かかってもいいから医学部に行きたい」と言い出しまして。

渡邊:やはり学力以前に、一人暮らしの経験、サッカーで培った体力、というのは将来医師となった時にも必要ですから、その素地は高校時代にできていたんですね。最初は他社の予備校に行かれて、その後、メプラスへ。きっかけはどのようなことでしたか。

山本:勉強をどうやったらいいのか、という部分から教えていただかないと進まない状況でした。器ができていないところに知識を入れても、どれぐらい身になるのか…。そこに気が付いてから、より良い予備校を探し始めました。体験入学ができるメプラスに最初にうかがって、寮も見せていただき、講義を受けました。すぐに本人が、「僕はココでやりたい」と言いまして。「他は見なくていいの?」と何度か勧めたのですが、本人の希望が強く、決めました。

渡邊:確かに勉強の仕方がわからないとおっしゃっていたので、メプラスのような個別講義が大事な選択肢でした。

山本:一流の先生と1対1で、というのは本人にとってはかなり大変なことで、当初は講義を終えたあとの疲労感が相当だったようです。

小野:メプラスの個別講義は、もの凄く体力を使います。それだけ密度の高い時間を過ごすということだと思います。

渡邊:濃密な講義を受けていただいて、それをしっかりと復習して次の講義に備える、という形式をとっています。やはりスタート時点では習得すべき基礎も多く、濃密であるが故にご苦労されたかと思います。

山本:やはり体力と集中力が両方必要ですね。体力はあるのですが、当初は集中力が限界を超える時があったようで、「講義がもったいない」と言っていました。

渡邊:体調やメンタル面によって受講しても効果があがらない場合は、状況に合わせてスケジュールを組み直しました。徐々にそういったシステムを利用しながら自分のペースも掴めてきたようですね。かなり実力をつけています。

山本:本人の中ではレベルが上がってきたことを喜ぶよりも、もっと上げられるんじゃないか、という気持ちを持ち続けていて…。

渡邊:向上心ですね。勉強の仕方がわからず無我夢中だったのが、こうして形になってきて、それが点数として見えてきた時に「もっと」という考えに。浪人した生徒様はモチベーションを維持するのが大変ですが、御次男様は講義と休息のメリハリもきちっとつけられて、ご本人の努力が実ってきています。

小野:以前の予備校はいかがでしたか?

山本:現役の医大生が先生でした。こんな簡単な問題は飛び越えて、こっちを、というような指導だったり…。

小野:高校で未履修の科目などは特にそうなりがちですね。

山本:「質問しても教えてくれない」と言っていました。現在はメプラスの先生への信頼感は一〇〇%です。自分が納得できる教え方をしていただいているのを実感しているようです。

小野:アマチュアとプロの違いは勿論ありますが、プロの中でも優れた先生はチャンネルの数が違います。ぴったり合うところを糸口にして伸ばしていく。学生講師では、受験生にある程度学力がないと、どうしてわからないのかが、講師自身がわからないという状況に陥ってしまいます。受験に受かる学力と、教えることができる力は違いますから。山本様のように中学高校からスポーツに力を入れてきて、卒業前に「医学部に行きたい」という進路を選ぶのは近年多いケースです。しかし医学部受験を卒業後にスタートするのでは、どこの予備校に入ってもついて行けません。それ以前にやらないといけないことが沢山あるんです。そこからのケアができる一流の先生に出合う、というのはとても難しいことです。メプラスは、そのようなライフプランの方々へのサービスです。今までスポーツなどで体力面、精神面を鍛えてきた方に短時間で飛躍的に学力を伸ばして医学部へ、というケースにはぴったりです。

渡邊:医師には成熟を求められるので、本格的なスタートが遅かったとしても、より強固な職業選択の意識は、医師となった時、患者さんにとっても良き存在となるはずです。我々は、医師はエリートばかりでなくてもいい、と考えています。中高一貫で塾へ通いコツコツと、というのも素晴らしいですが、それだけが道ではありません。臨床医になるならば、患者様の痛み、悩みを理解するためには、ご自身が苦労されている、挫折も含めて様々なプロセスの経験をしていることが将来大事になってきます。

小野:人生の時間を様々なことに使いますが、それぞれの意味は、未来にわかります。結実した時に意味付けがされるのです。「スポーツに熱中し勉強が遅れた」という理由で挫折した方も多くいらっしゃいますが、挫折感のひとつひとつが全部「意味」になるんです。今はその意味はわからないと思いますが、とにかく前を向いてほしい。勉強の遅れは我々がフォローします。合格する、医師になる、診療する、その瞬間ごとに、それらのできごとの意味が初めてわかるのではないでしょうか。今は、過去の意味やその先の意味に悩む必要はないんです。教育者がやるべきことは、上から押さえつけるように情報を与えるのではなくて「本人の中から見つけさせる」ということ。いくつかの情報が、どう符合するかを本人に見つけさせ、その喜びで、より先に進んで行く手伝いをする、ということです。

学ぶということを教わる実感

座談会の様子

山本:息子が小学生の時に「なぜ勉強しなくちゃいけないの?」という質問をされまして。悲しいことにそれに答えてあげられなかったんです。親として情けなかったのですが、本人にそんなことを言われて、ずっと答を反故にしたままでした。今、その答を本人自身が見出し始めたのかもしれません。メプラスに通ってから「数学って、こういうことを学ぶんだよ」と事細かに嬉しそうに話してくれます。「英語も、こうなんだと思ってたのが、実はこうなんだよ」と。学問の意味みたいなことを教えてくれているんだなというのが伝わります。

小野:医学部に入れば、自分で研究してディスカッションするカリキュラムがあります。医学は日々進歩しており、最新の医療を実践するためには、つねに勉強し、研究するという姿勢が必要といわれております。内容に意味を見出しながら勉強するチャンスがあれば、入学後、そして医師になった後の生涯学習に自然と繋がっていくのではないかと思います。

渡邊:ひとつの基本、礎を築くきっかけとして大学受験があるといってもいいですね。そこを乗り越えられるかどうか。

山本:今やっていることの意味は、徐々に身に染みているようです。納得しているからこそ、講義にも真剣に取り組んで…いますでしょうか?

渡邊:非常に講義を大事にしていますよ。御次男様は体力も精神も強いので、我々もしっかりとサポートができています。メプラスの「医食住」という考え―医学部合格への学力・食事・住居―すべてに満足しながらひとつひとつを大切に学習されています。
「なぜ学ぶのか」というのを、生徒様から我々も教えられることもございます。我々は仕事として「学習」に接していますと時として根本的なことを見失ってしまいがちですので。生徒様、御父兄様とのコミュニケーションから得られること全てが、講師の明日を育てているのも確かです。生徒様、講師、御父兄様、この三位一体の関係もお互いに良い相乗効果を生んでいます。自分の人生を豊かにするファクターとして学ぶ、ということを御子息様は今、よくわかっていらっしゃる。

小野:実力がついてきたので、入試本番までの模試では、もう結果に一喜一憂することはやめて、どこを間違えたかということだけに気をつけていただきたいですね。あとは淡々とこなしていく、というのを身につけることです。本番では勿論合否が重要なのですが「ひとつひとつの試験を丁寧にやる」ということに徹底することです。これはオリンピック金メダリストの荒川静香選手がお手本です。他人の試合は見ず、耳栓で観衆をシャットアウトし、自分の演技をどうするか、というイメージだけをつくって試合に挑む。これは基本ですよね。これこそ試合への挑み方です。やはり「勝ってやろう」と思ってしまうとしくじることが多く、しくじった時の持ち直しも難しくなります。私大医学部の前半の日程は倍率も難易度も高く非常に厳しいと思います。後半までしっかり戦って全て終わった時に合格していればいいのです。どれだけ淡々と丁寧に試験を受けて行けるか。途中で反省点が見つかれば、すぐ次の日の試験に活かして行く。本番ですら、結果を求めないような姿勢が良いのです。

渡邊:前日に解けなかった問題が次の日も出た、というのは多々あります。どう復習するかで全く得点が変わってきます。入試期間中でも学力は伸びるんです。他人と比べずに淡々と。これは偏差値には現れない実力です。

山本:実は、昨年は試験が終わる度につい、「どうだったの?」と…。良くないプレッシャーをかけていたんですね。

小野:どこのご家庭もお母様の心配なさるお気持ちは同じですよね。

山本:息子の心配をしているようで、実は自分の気持ちを落ち着かせたかったんですね。

渡邊:どこを受験するかということも、これから面談でじっくりと計画していきましょう。昨今は数学が特に難しくなっていますので数学ができると有利です。山本様は数学が飛躍的に伸びたので受験校の選択肢も拡がります。今後も目標に向かい進んで参りますのでどうかよろしくお願い申し上げます。

山本:本当に感謝しつつ期待をしております。よろしくお願い致します。

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